東芝は今秋ドラフト上位候補・吉村貢司郎投手(24=国学院大)が先発。

自己最速153キロを誇る右腕だが、この日は7回途中8安打5失点(自責4)。チームは敗れ、「真っすぐがあまりよくなかった。課題が残りました」と振り返った。

7月の都市対抗敗戦後に1カ月のノースロー期間を設けたこともあり、現在は復調に向けて臨んでいる。それでもこの日は最速151キロを計測。自信を持つ140キロ台を計測するフォーク、決め球のカットボールなどを操った。7回無死二塁の場面では、代打で登場した元巨人山下航汰内野手(21)相手に内角を強気に攻め、遊飛に打ち取るなど収穫もあった。

3月に行われた社会人野球東京大会では、17イニングを2失点に抑えMVPに輝くなど、ドラフト候補として期待されている存在。来月20日に行われるドラフトまでは1カ月を切り、この日も中日などNPB5球団スカウトが視察した。

吉村は「(ドラフトを)意識はしています。それでも一番は日本選手権。やることは変わらないので、成長するためにどうすれば良いのかを考えていきたい」と、あくまでもチームの勝利を第一に考える。

10月30日に開幕する日本選手権制覇、ドラフト指名に向け、吉村は歩みを止めない。

◆吉村貢司郎(よしむら・こうじろう)1998年(平10)1月19日生まれ。東京都足立区出身。投手。日大豊山、国学院大を経て、東芝へ入社。50メートル走6秒2。遠投105メートル。身長183センチ。体重85キロ。右投げ右打ち。