西武辻発彦監督の今季限りでの退任が決まった。CSファーストステージ第2戦での敗戦後、奥村球団社長から発表された。会見に臨んだ辻監督は、時折言葉に詰まりながらも明るく努め「ワクワクもしたりドキドキもしたり、怒ったりいろいろ喜怒哀楽を出しましたけど、やっぱり野球は楽しいです。そういう意味ではちょっと寂しい気がしますけど」と気丈に振る舞った。

17年から6シーズン指揮を執り、18、19年にリーグ連覇を果たした。2位1回、3位は2回で、Aクラスは5度。就任前年まで3年連続Bクラスだったチームを立て直した。「2度優勝できたのはいい思い出。苦労もあったが、いるメンバーで全力で戦おうとやってきた。いいチームにはなってきたが、まだまだだなという気持ちもある」。根っからの野球人はやり切った達成感と少しの未練を残し、6年間の監督生活に別れを告げた。

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