富士宮東高(静岡)の勝又琉偉(るい)内野手(3年)はロッテ育成3位で夢のプロ入りを決めた。

富士宮東の勝又が新たな歴史を刻んだ。同校出身のプロ野球選手は社会人の東邦ガスなどを経て中日でプレーした菊地正法(まさのり)投手(38=16年現役引退)以来2人目。高校からのドラフト指名は創部(1992年)初の快挙となった。

この日は後輩に交じって同校のグラウンドで練習に励んでいた。吉報が届いたのは開始から2時間半以上が経過した午後7時半過ぎ。待機していた同級生や後輩らからの祝福を受けると、「ずっとソワソワしていたので、うれしいのとホッとしている気持ちです」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

188センチの長身に加え、50メートル5秒9の俊足も長所の1つ。全国的には無名だが、大勝良則監督(56)は「将来性も含めての評価だと思う。日本を代表するスケールの大きな選手になってほしい」とさらなる奮起に期待した。未完の大器が目標とする選手はプロ野球巨人の坂本勇人遊撃手(33)。勝又は「ここからが本当の勝負だと思う。今まで以上に努力をして、1軍で活躍できるような選手になりたいです」と抱負を口にした。【神谷亮磨】

◆勝又琉偉(かつまた・るい)2004年(平16)10月7日、富士市生まれ。小1から大淵少年野球スポーツ団で野球を始め、大淵中では軟式野球部でプレー。右投げ右打ち。家族は両親と兄。188センチ、78キロ。血液型A。