西武は1日、森友哉捕手(27)が今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使すると発表した。FAの大きな目玉となる。

森は19年に首位打者、リーグMVPにも輝いた。球界屈指のバットコントロールを備える。まさにオンリーワンの「打てる捕手」。今季は打率2割5分1厘、8本塁打と苦しんだが、FAでの市場価値は極めて高い。

複数球団による争奪戦必至の様相だ。10日にFA宣言選手として公示され、11日からは他球団との契約交渉が解禁となる。かねてオリックスは推定で4年契約、総額16億円プラス出来高の大型オファーを用意している。西武も慰留に全力を注ぐ。宣言残留を認める方針で、4年以上の大型契約を提示し、誠意を尽くす。

◆森友哉(もり・ともや)1995年(平7)8月8日、大阪府生まれ。大阪桐蔭では4季連続で甲子園に出場、2年春夏は藤浪晋太郎とのバッテリーで連覇。13年ドラフト1位で西武入団。14年に高卒新人で史上3人目の3試合連続本塁打。19年には捕手として史上4人目の首位打者を獲得し、MVPに。18、19、21年ベストナイン。170センチ、85キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2億1000万円。