慶大が逆転サヨナラ負けを喫して初戦を落とした。

守備要員として入った吉川海斗外野手(3年=慶応)が9回、神宮初アーチをかけ、1度は勝ち越した。その直後、DeNA5位指名の橋本達弥投手(4年=長田)がつかまり、サヨナラ負けした。6日の2回戦に敗れれば、明大の優勝が決まる。逆転するには2連勝しかない。

堀井哲也監督(60)は「加藤君(孝太郎投手)が丁寧に投げ、打ちあぐんだのが敗因だと思う。選手は終盤勝負、と冷静に運んでくれた。よくやったと思う」と振り返った。

巨人から2位指名を受け、目下3冠王の萩尾匡也外野手(4年=文徳)は3打数無安打。8回1死二、三塁の好機には三振に倒れていた。「ドラフト指名とかタイトルのプレッシャーはなかった。勝ちたいの硬さはあった」と話した。2回戦に向けては「明日も甘いボールは来ないと思う。今まで通りに打てるボールを待って、結果を出さないと」と必勝を誓った。

▽慶大・吉川海斗外野手(8回の守りから出場し、9回に一時勝ち越しとなる1号本塁打) 僕の役割は出塁することだと思って打席に入った。打ったのはカーブです。体が勝手に反応してくれました。

▽慶大・堀井哲也監督(逆転優勝には残り2連勝するしかない状況に) 優勝のプレッシャー以上に加藤君がよかった。選手は終盤勝負と、冷静に試合を運んでいた。明日は調子を上げている蛭間君(を抑えること)がポイントです。