ちょっと、うますぎるんよ! 阪神岡田彰布監督(64)が5日、及川雅貴投手(21)に珍指令を出した。午前中に組まれた投内連係。「投内連係はもともと得意な方」という左腕が犠打や併殺プレーの処理を素早くこなすと、指揮官からまさかの「待った」がかけられた。指揮官は「あれは速すぎるんよな。極端に言うたら、うますぎるんよ。連係やから、相手のことを考えて投げんと。野手もパッと入れん時もあるから。一呼吸おいてからでも十分」と指摘。安藤投手コーチにも修正を促した。

岡田監督は守りを重視している。併殺プレーの増加や失策数の減少は二遊間だけでなく、投手にも当てはまる目標。及川も指揮官の言葉に反省だ。「今までは自分のプレーを伸ばしていこうと思っていたんですけど、確かにそうだなと思いました。練習の中でしっかりと野手に合わせていきたい」と気を引き締めた。「うまいのを下手にするのは簡単。下手は、なかなかうまならへんけど」と指揮官。投手陣にも「岡田イズム」を注入していく。【三宅ひとみ】

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