ロッテ松川虎生捕手(19)が来季の正捕手獲得へ鍛錬を積んでいる。8日、ZOZOマリンでの秋季練習に参加。金沢コーチの指導で、ブロッキングなどの練習に時間を費やした。

高卒ルーキーながら開幕スタメンマスクをかぶり、佐々木朗とのバッテリーで完全試合も経験した。「1年間1軍にいさせていただいて、経験できないことも経験できましたし、自分にとってもこれからの試合に生かしていかないといけないと思います」。特定の事象ではなく全てが学びに。長い1年になった。

打率1割台で本塁打も0本。「来季はちょっと気にしてるんですけど…」と苦笑いするが、課題は打撃とともにもう1つ。「守備面に関してはブロッキングのところを一から、構え方から、フェニックスの時から教わっているので」と挙げる。

リーグワーストの6捕逸を記録し、ショートバウンドを止めきれずの暴投もあった。シーズンが進むにつれて、頻度が増えた。「構え方が、始めに比べると外にヒザが向いていたので。そうすると横にも動きづらいですし、ショートバウンドに入る時も1回浮いてしまうので」。知らぬ間に崩れていた構え。「1回パスボールをすると、そこで慎重になりすぎたり、遅れたりする部分が」と振り返る。今は「ヒザを内股にして動きやすいように」と修正、捕球姿勢固めに取り組んでいる。

先発陣に比べ、リリーフ陣と組んだ時の防御率が悪いのも、自身で気になっているという。長く正捕手を務めてきた田村も、FA権を行使せず残留する。「正捕手はこのままいくとつかめないのかなと自分の中で感じているので。全てにおいてレベルアップしないと1軍にいられないと思っているので」。長いシーズンは終わったが、休んでいる余裕はない。【金子真仁】

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