阪神青柳晃洋投手(28)が17日、横浜市鶴見区の岸谷小、上寺尾小を訪れ、本の寄贈と講演などを行った。自身が大学生以降に本の良さに気付き、早くから本に触れてほしいと思いを込めて同活動に至った。昨季から1勝につき10万円相当の本や絵本の寄付を行っている。セ最多勝の13勝を挙げた今季は130万円相当の本を横浜市鶴見区に寄付した。

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岸谷小の高学年を対象にした講演では「環境のせいにしてほしくない」と熱く語った。自身が小学4年のころに両親が離婚したが、「母子家庭だから、とかは考えなかった」。

「お金がないことを理由に諦めたくなかった。諦める理由はいっぱい出てくる」と熱弁。さらに続けて「諦めなかったからプロになれた」と、追い続けることの重要性を説いた。

そんな思いを寄贈図書に込めた。小学校に贈呈したのは「夢をかなえるゾウ」という本。自身が新型コロナウイルス感染中に読み、感化された。「本当に良い本だと思う。それほど難しい内容でもなかったし、こどもたちも楽しめると思う」と自ら選定にあたった。

青柳は昨季から1勝につき10万円相当の本(絵本)をふるさとの横浜市鶴見区内の小学校や保育園に寄贈している。今季は13勝で2年連続最多勝に輝いた。

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