決勝は6回戦で行われ、北原少年野球クラブ(練馬区)が、船橋フェニックス(世田谷区)を6-2で下して初優勝。129チームが参加して3月から争われた大会の頂点に立った。宮本慎也賞には北原の小高啓士(6年)と船橋の鈴木湊翔(みなと、6年)が選ばれた。

北原は2回表2死二、三塁の好機に、9番の染谷洋介(6年)が一塁後方にポトリと落ちる適時打を放った。ボールが転がる間に2者が生還し、流れを引き寄せた。その後は小高の適時打などで6回までに4点を追加、優位に試合を進めた。

守っては1人1日70球の球数制限がある中、小高が58球で4回を2安打無得点に抑えた。5回からは本原遼(6年)が継投。6回に50分間の降雨中断後、船橋の代打鈴木、早貸優羽(ゆうわ、6年)にソロ本塁打を浴びたが、後続を断った。

投打に活躍し、チームを優勝に導いた小高は、小学6年生では大柄な164センチ、71キロの体を生かした約110キロの速球で、三振と凡打の山を築いた。「低めにボールを集めて打ち取り、球数を減らすようにした」。

ポジションは投手中心だが、二刀流で一塁手、三塁手もこなす。中学からは硬式に転向予定で、目標にするのはエンゼルス大谷翔平。「メジャーで活躍する大谷さんはすごい。将来は、ああなりたい」と小高は夢を膨らませていた。

【決勝】

北原少年野球クラブ

021012=6

000002=2

船橋フェニックス