プロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグの新潟は2日、ハードオフ新潟で新入団選手の会見を開いた。新加入選手は練習生を含めて9人で、この日はBC信濃から移籍の番場勇翔外野手(23)を除く8人が出席した。ただ1人の高校生ルーキーの高(たか)義博内野手(関西創価3年)は来季、若さでチームを活性化させるつもりだ。

ただ1人の10代、高校生の高は、並み居る大学生の同期にひそかなライバル心を燃やしていた。質疑応答は誰よりも大きな声を出した。「一番年下。先輩たちに、立ち振る舞いで負けたくなかった」。専門のポジションは遊撃手。50メートル走6秒0の足を生かした広い守備範囲が持ち味だ。「投手の癖を見抜いて、どんな捕手からでも盗塁を成功させられる」と臆することなく、俊足を攻撃でも生かすつもり。

「二遊間の補強。長打を打てる打者を補強ポイントにスカウティングしてきた」という野間口貴彦コーチ(39)は、「高卒で1人、内野手を獲得できたのは将来的に楽しみ」と高校生ルーキーに言及した。指導スタッフの期待の表れだった。高はオフのトレーニングで筋トレを積みながら基礎体力を強化。硬い体をほぐすストレッチにも時間を割いている。「元気ハツラツに、泥くさく」と来春の爆発に備えていた。

広島県出身で、高校は大阪の関西創価。来春から初めての土地、新潟でNPB入りを目指す。「(新潟は)もっと田舎だと思ったけれど建物があって結構、都会」と笑いを誘った18歳の志は高い。「1年目からチームの主軸になって、声でプレーで引っ張っていきたい。将来的にはNPB。1軍で活躍したい」と言った。橋上秀樹監督(57)は「質と層が備わったシーズンになる。気合を入れて指導したい」と来季の新布陣に自信をのぞかせた。【涌井幹雄】

西村陸投手「投手と外野手の二刀流でやっていきたい」

鈴木颯人投手「負けない投手に成長してリーグ優勝に貢献したい」

八神辰大投手「いち早く名前と番号を覚えてもらいたい」

内田健太投手「顔と名前が一致するように頑張る」

木口広大投手「チームの戦力になって勝利に貢献したい」

宮崎天斗内野手「開幕からチーム貢献したい」

篠田大聖外野手「NPB入りへ1日1日、覚悟を持ってやる」