ソフトバンク藤井皓哉投手(26)が、来年3月の第5回WBCに臨む侍ジャパンの最終メンバー候補に入っていることが27日、分かった。11月に提出した50選手の予備登録リストに名を連ねており、絞り込み作業が進められている段階。藤井は11月の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」を含め、これまで代表選出歴はないが、シーズンでの活躍により評価が急上昇し、WBC本番の中継ぎ候補に挙がった。

藤井は20年オフに広島を戦力外となり、1度はNPBの舞台から離れ、21年には独立リーグの四国IL・高知でプレーした。今季から育成選手としてソフトバンクに加わり、開幕直前に支配下登録を勝ち取ると、シーズン途中からはセットアッパーに定着した。登板55試合で5勝1敗3セーブ、22ホールド。防御率1.12の好成績を残した。

右の救援投手はすでに巨人大勢、阪神湯浅が内定済み。同じく内定している巨人戸郷のように第2先発としての起用が見込まれるメンバーも必要で、侍のブルペン候補の残り枠は限られつつある。楽天松井裕、日本ハム伊藤、広島栗林、オリックス山崎颯ら有力候補も多い。狭き門であることは事実だが、異例の大抜てきを受ける可能性はある。

また、7月末に支配下登録を勝ち取り、26年ぶり日本一のチームのブルペンを支えたオリックス宇田川優希投手(24)も最終候補入りしていることが判明。今年ブレークした超新星の2人が、サプライズ選出なるか。

◆藤井皓哉(ふじい・こうや)1996年(平8)7月29日生まれ、岡山県出身。おかやま山陽から14年ドラフト4位で広島入団したが、20年限りで戦力外。昨季は四国IL・高知に所属し、11勝3敗で防御率1.12の好成績を収めた。今季はソフトバンクと育成契約し、3月22日に支配下へ昇格。チーム2位の55試合に登板し22ホールドと、救援陣の柱となった。183センチ、89キロ。右投げ左打ち。

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