NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUPが27日、神宮などで開幕した。日本ハムの“スーパー小学生”竹内樹生(たつき)投手(6年)が、1回戦のヤクルト戦で大会史上初のノーヒットノーランを達成した。左腕から自己最速を更新する130キロをマークし、6回を無安打無失点、8奪三振。無四球で投げ切り、3-0で勝利した。

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“スーパー小学生”が歴史をつくった。第18回を数える大会で、日本ハムのエース竹内が史上初のノーヒットノーラン達成した。同大会で過去に2回ある5回コールドのノーヒットノーランは参考記録で、今回が正真正銘の大記録。「100点だったと思います」と笑顔を見せた。

初回、神宮のスコアボードにいきなり球速「130キロ」を刻んだ。自己最速を5キロ更新も、全く意識せず。球速表示を見ておらず、「チームメートから聞いてびっくりした。130キロを目標にしていたので、出せてよかった」と話した。

「4番投手」で先発し、出した走者は失策で許した1人のみ。須永英輝監督(37)は「素晴らしい投球だった。球速もだが、何よりもキレがある。小学生ではなかなかいない」と称賛。ゆったりと足を上げる投球フォームにクイックを織り交ぜるなど、打者のタイミングをずらす投球術も光った。4番としても、二塁打を放ち2打点。札幌ドームで、当時日本ハムのエンゼルス大谷を観戦したことも。「二刀流を見て、自分もそうなりたいと思いました」と明かした。夢は大きく広がる。【保坂恭子】

◆竹内樹生(たけうち・たつき) 2010年(平22)4月7日、北海道・日高町生まれ。苫小牧工や社会人でプレーした父・輝章さんの影響で小1から野球を始める。JBC日高ブレイヴ所属。ポジションは投手に加え内外野もこなす。憧れは阪神ドラフト2位の東海大札幌・門別啓人投手。179センチ、75キロ。左投げ左打ち。