ロッテ佐々木朗希投手(21)が23年の1文字として「冠」をしたためた。「超」の1文字を選んだ昨季は、完全試合や13者連続奪三振など、想像を超越する1年になった。目標達成への思いは強い。

「プロ4年目、チームの優勝に貢献するためタイトルを取りたいと思います。1年間投げ、規定投球回数に到達し、投球内容も22年よりトータルで良くして、自分自身で貯金を多く作れるようにして結果的にいろいろなタイトルを取れる成績を残す1年にできたらと思っています」

冠はタイトル、そして優勝カップをも連想させる。「チームがリーグ優勝、日本一のタイトルを取れるよう」と話すにとどめたが、もう1つの冠も。3月にはWBCが行われ、侍ジャパンの一員に選ばれることが決定的だ。エンゼルス大谷らとの夢の投手陣も現実的になり「現役のメジャーリーガーとプレーする機会というのは本当に貴重だと思うので、(選出されたら)何か自分のためになるように吸収できたらなと思っています」と描いている。

1年間で300球以上の160キロ台を投げ込んだ希代の右腕は今年、どんな新たな価値をプロ野球界にもたらすのか。「超」の文字を現実にした次は「冠」に立ち向かう。【金子真仁】

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