東都大学リーグの駒大が7日、東京都内の同大グラウンドで始動した。

今年は駒大の年にするー。主将の岩本皓多捕手(3年=関西)は、年明け早々、吉兆の予感があった。年末31日夜から、地元岡山の最上稲荷のカウントダウンに参加。年が明け参拝し、引いたおみくじは『大吉』。「今年はいいこと、あるかな…」。

そんな思いで、初詣を終えると、年明けの箱根駅伝で駒大が3冠を達成した。「ずっとテレビ観戦をしていました。抜かされても、また抜き返す。3冠を達成する、という選手たちの『意地』を感じました」。友人はいなかったものの同じ大学として、誇らしかった。「駅伝も優勝した。野球部も今年は日本一を達成したい」。気持ちを新たにした。

昨年は春は3位も、秋は最下位で入れ替え戦を戦い1部残留を決めた。岩本は「土壇場で、何とかして後輩の僕たちに来年も1部でプレーをさせたい、という4年生の『意地』を感じました」と振り返る。最後の1球まで食らいつき、四死球ひとつにも、ガッツポーズを見せ出塁。得点につなげた。先輩たちから引き継いだ「1部の襷」を、決して手放してはいけない。「今年は入れ替え戦ではなく、優勝決定戦を戦いたい。そして絶対に優勝します」と誓った。

昨年、リリーフとして活躍し、エース候補の東田健臣投手(2年=西脇工)も「今年は先発でも投げられるように、しっかり投げる体力を作っていきたい」と、頼もしい。エーアン・リン投手(2年=向上)、松村青投手(2年=向上)ら、若い投手陣が元気よく練習を盛り上げ、今年の飛躍を感じさせた。

駒大の『意地』のプレーを、しっかりと引き継いだ選手たち。野球部も日本一を目指し、好スタートを切った。【保坂淑子】