広島新井貴浩監督(45)が8日、マツダスタジアムで屋内練習場壁面リニューアルに立ち会い、「たすき野球」でのV奪回をイメージした。母校駒大が3日に箱根駅伝で総合優勝。「やっぱり勝負は紙一重。最後は積み上げた努力で逃げ切ったのかな。やっぱりたすきをつないでいくところがね。継投も攻撃もみんなでつないで、という部分は共通している」と熱弁した。

この日、球場入場の道中にある壁面に指揮官の写真27枚が登場。現役1年目から引退までの軌跡に「うれし恥ずかしです」と照れ笑いだ。中でも1年目の2軍戦で見逃しストライクを叱られ、広島市民球場のホームベースに正座させられている1枚が強く記憶に残っているという。「笑顔もあるけど、苦しい表情の方がはるかに多い。たくさん苦しまないと最後の笑顔はなかった。悔しいところで歯を食いしばって最後にみんなで笑えるように」と就任1年目へ気合十分だ。

さらに2軍大野練習場も訪れ、新人合同自主トレ初日を視察。練習途中にはルーキーに向けて約3分間の訓示も行った。「みんなハツラツとして元気も良くて、すごく動きも良かった」と納得顔。自身は1年目の春季キャンプ第1クールで負傷離脱しているだけに「初めての環境で初めての経験で、知らず知らずのうちにオーバーペースになりがち。焦らずじっくりやるように言いました」。本番へ、“全走者”の心身ケアにも腐心していく。【佐井陽介】

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