中日岡野祐一郎投手(28)が18日、DeNA今永に帯同して行う熊本県・天草での自主トレを公開した。

この日はブルペンで捕手を座らせ、変化球を交えて投球。「今永さんの考えで、必ずキャッチボールが終わった後も(ブルペンの)傾斜でキャッチボールをしようっていう話はしています。自分たちは傾斜で野球をやる。そこで投げないのはおかしいだろう、と」。立ち投げから継続してきたブルペン練習の成果からの本格投球で、仕上がりの早さを見せた。

昨年5月11日ヤクルト戦(神宮)で5回無安打無失点で1勝を挙げたが、他の登板試合は3回までにKOされた。4試合登板で1勝3敗、防御率12・41。先発ローテに食い込むことはできなかった。「立場的にもローテーションだったり、そういう位置をつかみにいく立場。仕上がりを早くしてキャンプでしっかりアピールしたい」。

DeNA左腕エース今永に入門して2年目。「調子の波は前段階のコンディショニングにある、と。今永さんと一緒にやって、すごく思わされる。吸収できるところはたくさん吸収していきたい」。宿舎での食事だけでなく、温泉でも今永に質問をぶつけるという。

中日の先発ローテには大野雄、柳、小笠原の3本柱に、楽天からベテラン涌井が加入。さらにWBCに選出された3年目高橋宏、松葉の昨季6勝コンビも控える。来季は大学社会人経由のため4年目だが、29歳を迎えるシーズン。正念場を意識する右腕は、がむしゃらに汗を流した。

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