阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)は、キャンプ初日を別メニューで行った。

右足の肉離れで別メニュー調整が続き、キャンプは2軍スタート。具志川野球場で背番号1の縦じまユニホームを身にまとい、グラウンドに姿を現した。アップから本隊から離れたが、キャッチボールとトス打撃は本隊とともに参加した。

その後、スパイクを履き、短距離ダッシュを行った後、具志川ドームでマシンを使ったフリー打撃を開始した。約15分間、81スイング。フルスイングで快音を響かせた。また、恩師の中大・清水達也監督(58)が球場に足を運び、森下とあいさつ。笑顔で会話を交わしていた。

<阪神近年のドラフト最上位野手のキャンプ初日>

◆今岡誠(97年)1軍安芸キャンプで、攻守にわたって非凡なセンスをアピールした。フリー打撃では68スイングで7本柵越え。全員ノックでは合格点をもらうなど周囲も評価したが、本人は「練習のペースもわからないし、キョロキョロしてばかりだった。思った以上にしんどかった」と反省しきりだった。

◆鳥谷敬(04年)1軍宜野座キャンプでライバルの藤本と同じ組で行動し、火花を散らせた。異例となる新人初日の居残り特打に、「思ったより緊張はしなかった」。守備、フリー打撃もこなして首脳陣にアピールした。

◆高山俊(16年)右手骨折の影響で、2軍安芸キャンプで別メニュースタート。ティー打撃では掛布2軍監督から指導を受け、「短い時間でしたけどいい感覚がつかめたと思う」と手応えを口にした。

◆大山悠輔(17年)1軍宜野座キャンプで、初日からは新人ではあまり例がない特打を実施。金本監督も30分つきっきりで指導するなど、フリー打撃と合わせて計162スイングで12本の柵越え。「雰囲気だけで終わらない、結果を残せる選手になりたい」と気を引き締めた。

◆近本光司(19年)1軍宜野座キャンプで主力と一緒にフルメニューを消化。「緊張よりは力みました」と振り返り、初体験だった3カ所のフリー打撃では打つ順番がわからなくなり“迷子”になる初々しい場面もあった。

◆佐藤輝明(21年)1軍宜野座で屋外フリー打撃を実施し、89スイング中バックスクリーン直撃含む9本の柵越えだったが「完璧ではない」。午前8時過ぎから始まり取材を受けたのは午後6時半と、長い1日に「疲れました」と本音も。

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