オリックスのドラフト2位、内藤鵬内野手(18=日本航空石川)が“1軍デビュー”を打率10割で飾った。主力組のAグループと楽天2軍との練習試合に3番・三塁で先発し、2打数2安打1打点。初回無死一、三塁でカットボールを左前に運んで先制点をたたき出し、3回無死一塁の第2打席も三遊間を破る安打を放った。

指揮を執った小林2軍監督も「対応力がありますね」と目を細める好結果だ。高校通算53本塁打の長距離砲が、社会人との練習試合などを経て主力組の中軸に抜てきされた。「今までちょっと差し込まれてライトばっか飛んでいたので。今日はいい感じで前でたたけて、練習試合を重ねていくうちにちょっとずつ成長しているのかなと思います」と手応えを感じる試合になった。

キャンプの第4クール中、トイレですれ違った杉本に「疲れてきたやろ。慣れていったら大丈夫や」と励まされた。この日は両親が観戦。見守る温かい目も、力になる。今後も実戦起用は続く見込みで、開幕1軍を目標にしながらも「今できることを全力でやっていって、ゆくゆくは結果が出たらなと思います」とアピールを続ける。【堀まどか】

○…頓宮裕真捕手が今キャンプの対外試合ではチーム1号となる本塁打を放った。楽天2軍との練習試合に5番・一塁で先発。5回に吉川の変化球を左翼ポール際へ。楽天は昨年、シーズン11本中8アーチを放った相手で「泳がされても右足が踏ん張れました。(今季も)頑張ります」とキラー継続を目指す。前日、森と打撃練習をした際に「あんまり振らんでも絶対飛ぶから、右足、下だけ頑張れば」と助言をもらった。正捕手を争うライバルながら、高め合える存在だ。

○…山崎颯一郎投手がDeNA2軍との練習試合で初めて実戦に登板し、1イニングで1安打無失点だった。「ストライク先行と、カーブかフォークで三振を取る」ことをテーマにマウンドに上がり、ストレートとフォークで2三振。侍ジャパンの予備登録メンバーに名を連ねており、3月6、7日の強化試合(対阪神、対オリックス)に参戦予定も。「もし(大会メンバーに)選ばれるのであれば、自分の経験というか、光栄なことなので」と、あらゆる可能性に備える。

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