ソフトバンクの新外国人ウイリアンス・アストゥディーヨ内野手(31=マーリンズ)の2軍降格が12日、決まった。この日の西武戦(ベルーナドーム)で3打数無安打。オープン戦を通じても、全15打席出塁なしだ。藤本博史監督(59)は「状態が上がって、小久保(2軍)監督から推薦があればオープン戦の最後で最終テスト」と再浮上を促した。

心配なのはアストゥディーヨに限らない。同じく新加入のコートニー・ホーキンス外野手(29=米独立リーグ)も3打数無安打。4番候補だけに、打率2割8分6厘、1本塁打、2打点では寂しい。指揮官は「半速球はうまいこと打ってるけどね。速い球に対してどれだけ対応できるか」と課題を挙げた。今季は2番近藤、3番柳田、5番栗原が基本線。強力な上位打線だけあり、中心を打つ主砲としては物足りない。

来日2年目のガルビスも打率1割3分3厘、0本塁打、2打点と目立たない。仮に助っ人野手3人が不調ならば、若手を起用する方針だ。開幕戦の純国産打線の可能性について、指揮官は「当然ありますよ。だって競争してるんだから」と言い切った。

WBC侍ジャパンに招集されている近藤、周東、牧原大がチームに復帰すれば、内外野の争いはさらに激しくなる。藤本監督は「(WBC組が)いない間に競争して」と再度奮起を求めた。【只松憲】

○…先発東浜巨投手は納得の結果を残せなかった。立ち上がりは四球をきっかけに2失点。2回も2死二塁から鈴木にシンカーを右翼線二塁打され、1点を失った。「(鈴木には)シンカーが真ん中低めに行った。ああいうところの詰めはしっかりしないと」。4回1/3、76球を投げ6安打3失点。「いつも立ち上がりが悪いので、僕の悪いところが出た。でも、そこからしっかり立て直すことはできた。もっと長いイニングを投げる準備をしていきたい」と次回登板に気を引き締めた。

○…3番手で登板した武田翔太投手が6回からの2イニングを1安打無失点に抑えた。「全体的に良かった。とりあえず結果だけを意識して投げた。結果を残すしかない」。蛭間、古賀を連続で3球三振に切った。「三振を取るというよりも、初球から打ってもらう感じで投げた」。オープン戦初登板で打者7人を29球でまとめた。昨シーズン終盤は右肘の靱帯(じんたい)炎症で離脱。年明けまでリハビリ組で調整してきた。先発ローテ入りも視野にアピールを続ける。

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