日本ハムのドラフト2位金村尚真投手(22=富士大)の開幕ローテーション入りが決定的となったことが23日、分かった。2月のキャンプイン当初は中継ぎ調整も、実戦を重ねるたびに、持ち味の制球力と多彩な変化球を存分に発揮して“先発テスト”に軽々とクリア。最後の仕上げとして、24日ヤクルト戦(エスコンフィールド)で、昨季セ覇者相手にオープン戦2度目の先発に臨む。

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日本ハムのルーキー右腕、金村が、開幕ローテーションに抜てきされる見通しとなった。前回登板した14日西武とのオープン戦(エスコンフィールド)は、2番手で4回1失点にまとめ、先発ローテ入りへ、新庄監督に「異論はない」と言わしめた。プロ入り前から高く評価された制球力と多彩な変化球に加えて、新人らしからぬ落ち着いたマウンドさばきで首脳陣のハートをキャッチ。新球場で行われる、4月2日楽天との開幕カード3戦目で先発する可能性が高まった。

ルーキーの開幕ローテ入りは、21年に開幕5戦目で先発した伊藤以来、2年ぶり。例外的に昨季オープナーの役割で開幕投手を任された北山を加えれば、4年連続になる。加藤貴、上沢、金村で開幕カードを戦い、昨季来日1年目でノーヒットノーランを達成したポンセは開幕2カード目のカード頭、4月4日ロッテ戦(ZOZOマリン)にまわるとみられ、開幕ダッシュを狙う。

24日ヤクルト戦でオープン戦2度目の先発を予定している金村は「最初から最後までいい投球が出来るよう、気を抜かないように。どの球種でもしっかりカウントを取れるように考えて(投げたい)」と、意気込む。昨季セ覇者相手に100球をめどに投げる予定で「結果を出し続けることが大事。チームを勝たせる投球をしたい」と本番前の最終登板に気を引き締めた。

WBCで活躍したチームメートの伊藤の姿に刺激を受け「大海さんも新人で去年、一昨年と活躍されている。見習うところは見習って。将来的には日本を代表する投手になりたい。尊敬もしていますし、負けたくない思いもある」と、負けん気をのぞかせた新人右腕。次代の侍ジャパンを目指し、即戦力の評価に恥じない公式戦デビューを飾る。

○…侍ジャパンのWBC優勝に貢献した伊藤と、キューバ代表のマルティネスが24日にチームに合流する。WBCで中継ぎだった伊藤は先発調整へシフトする必要がある。建山投手コーチは「(1軍で)状態を見て、すぐファームの方へ投げに行く」としており、28日から始まるイースタン・リーグDeNA戦(平塚)で先発として調整登板に臨む見込み。その後、早ければ開幕2カード目にも1軍の先発ローテに加わり、短いイニングを重ねながら調整していく可能性もあり、伊藤本人と相談しながら方向性を決める予定。

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