阪神杉山健博オーナー(64)が28日、WBCで世界一に輝いた侍ジャパンのような「強さ」が大事だと熱弁した。大阪市内の阪神電鉄本社で行われた月間のオーナー報告後、報道陣に対応。「野球人口を増やしていこうと思うと、やっぱり子どもというのは強いものに憧れるわけで。だから基本的には強い、勝つ、優勝するということは非常に大事。絶対に優勝してほしいなと思っていた。非常に良かった」と喜んだ。

オーナーとなり初めて迎える23年のペナントレースでも、もちろん狙うは18年ぶりの「アレ」、リーグ制覇だ。そのためにも多忙の合間を縫って、可能な限り京セラドーム大阪や甲子園に足を運ぶつもりだ。「私の立場の人間が試合を見て、監督と同じような思いをする。目線がいつも合うし、言葉を交わさなくても分かる」。野球にくわしいオーナーらしく、実際に試合でチームの長所、弱点を実感することで、よりチームの希望に沿ったバックアップが可能になると考える。

「やっぱりチームとフロントが一丸になって取り組むことが大事」。阪急出身初の杉山オーナーは現場主義。“タイガースよ強くあれ”をともに作り上げる。