オリックスの4番杉本裕太郎外野手(31)が先制の1号2ランで打線を活気づけた。

初回、2死から3番中川圭が四球で粘り出塁。続く杉本が西武エンスの内角146キロ直球を打ち返すと、大きな弧を描いた打球は左翼スタンドギリギリに入った。

「ちょっとこすったので、どうかなと思ったんですけど、ギリギリ入ってくれてよかったです」。前夜の開幕戦は4打数無安打に終わったが、今季初安打が本塁打。「やっぱり早く1本打っときたかったんで。昨日打てなかったんで、今日打てて良かったです」と胸をなで下ろした。

今季から声だし応援が解禁され、愛称の「ラオウ」コールも復活した。「うれしいので、これからもよろしくお願いします」。ファンの声援は、プレーの後押しにもなる?

「ライトの守備で、ランナー一塁でライトフライが飛んできたんですけど。観客の誰かが、一塁ランナーが『ハーフ、ハーフ(ウェーにいる)』というのを教えてくれた。誰かわかんないですけど、そういう声をもっとお願いしますと言っといてください」と、ちゃめっ気たっぷりにお願いした。

この日は打線が14安打9得点を挙げ、13年ぶりの開幕連勝。「いい形で入ることができたと思うので、切り替えて明日も勝てるように頑張ります」と3連勝へ意気込んだ。