楽天田中将大投手(34)は、7回8安打1失点と好投も、打線の援護に恵まれず、今季初黒星を喫した。

2回2死走者なしで、1ストライクからペイトンに外角147キロ直球を右翼スタンドに運ばれ、先制点を献上。しかし、それ以降も走者を出したが、要所を締めて粘り続けた。「負けたことに対してはもちろん良くは思っていないので、そういう点では悔しい試合になってしまいました」とした上で、「単純に自分の調子という部分では開幕戦よりもいい調子だった」。失投を捉えられての1失点とはなったが、投球には手応えを感じる部分が多かった。

6回1死走者なしでは山川から空振り三振を奪い、史上59人目のNPB通算1500奪三振を達成。「それだけ長くやっているということだと思うし、自分もキャリアのそういうところに差しかかっているということだと思う。ただこれがゴールでも目標でもなかったし、1つでも多くチームのためにアウトを積み重ねていけるようにまた次回登板以降もやっていきます」と前を向いた。

▽楽天石井監督(田中将に)「得点どうのこうのではなくて、投手として我慢の投球は大切なこと。勝つチャンスを作りながら、いい投球をしてくれたと思います」

▼通算1500奪三振=田中将(楽天) 6日の西武3回戦(楽天モバイルパーク)の6回、山川を空振り三振に仕留めて達成。プロ野球59人目。初奪三振は07年3月29日のソフトバンク3回戦(ヤフードーム)で多村から。通算1645回で到達は歴代6位、右投手では21年則本昂(楽天)に次いで2位のスピード記録。