元日本ハムの杉谷拳士氏(32)が7日、札幌市内で会社設立報告会を開き、新会社「ZENSHIN CONNECT」の事業内容を報道陣に説明した。スポーツや教育など4分野の事業を展開するビジョンを明らかにした。「これから北海道、世界中に笑顔を届けられる会社にしていきたい」と社長業を大々的にスタートさせた。

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報告会冒頭、杉谷氏はスクリーンに映し出された新会社のロゴとともに社名を発表した。社名は侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹監督(61)に日本ハム監督時代に言われた「拳士は拳士らしく前に進めるだろ」という言葉から「ZENSHIN(前進)」を用いた。「(栗山監督の)言葉が今でも僕の背中を押してくれています。これからも会社の代表として真っすぐに前進していきたいと思います」と力を込めた。

新会社は今月3日に設立され、本社は札幌市内に構えた。道内で会社登記した理由について「みなさん覚えているか分からないですけど、僕、北海道日本ハムファイターズのプレーヤーだったんですね」と笑いを誘いつつ「北海道やファイターズに恩返しをしたい」と語った。スポーツ、教育、地域、国際の4分野で事業を展開する。野球教室や講演会を展開するほか、スポーツ複合型施設の建設計画を明かし「世界中の人が集まる場にしたい」と展望を語った。

社員は杉谷氏を含め3人でスタートする。本年度は「ベースボールカルチャーを学びたい」と渡米を予定しているほか、今年中に学生野球資格の回復も目指す。高校野球の監督を目指すかを問われると「それは帝京高校の監督ということですか?」と冗談を飛ばしながらも、「まずは野球を勉強して、自分の言葉で伝えられるように準備ができたら考えたい」と指導者としての将来を見据えて語った。【石井翔太】

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