日本ハムのドラフト2位右腕・金村尚真投手が、今季2度目の登板でプロ初勝利を挙げた。

6回1/3を9安打6奪三振2失点。先発投手としては12球団の新人で最速の白星となり、「率直にすごくうれしいです。打線が最初から点数を取ってくれたので、自分のピッチングに集中できました」と、初のヒーローインタビューで笑みがはじけた。

初回に4点の援護をもらいながら、その裏まさかの3連打で無死満塁のピンチを背負った。「野手のみなさんが声をかけてくれて、しっかり打者に向かって自分のピッチングができた」。自分を取り戻し、最少失点で切り抜けると、回を重ねるごとに状態を上げ、先発の役割を全う。1四球はあったが、打者29人に対し、3ボールまで達したのは3度だけ。持ち味の高い制球力はこの日も抜群だった。最後は「金村尚真という名前を覚えてもらえれば」と、ファンへのアピールも欠かさなかった。

〇…矢沢がプロ初打点を記録した。3回2死二、三塁で中前2点適時打。「先発が金村なので絶対点取ってやろうと思ってました」と、同期への援護点になった。初めての中堅守備でも3度の飛球を難なく処理。「打球の切れ方がライトとは違うので、ちょっと難しいなという部分はあった。フライを何個か捕れたので良かったです」と手応えを口にした。

◆金村尚真 かねむら・しょうま。2000年(平12)8月29日生まれ、沖縄県豊見城市出身。岡山学芸館では1年春からベンチ入り。富士大では1年春からリーグ戦に出場し通算25勝。3年春のノースアジア大戦で完全試合達成。22年ドラフト2位で日本ハム入団。176センチ、83キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1100万円。

▽建山投手コーチ(初勝利の金村に)「今日も安心して見ていられた。いろんな球種でカウントを取れるので、捕手からするとリードしやすいと思う」

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