サイ・ヤング賞右腕が、ベールを脱いだ。新加入したDeNAトレバー・バウアー投手(32)が、横須賀市の球団施設「DOCK」で来日後初の実戦形式となるライブBPに登板。益子、梶原、大橋に43球を投げ、速球、スライダー、カーブ、カットボール、ツーシーム、新球のスプリットチェンジアップを交え、安打性1本に抑えた。

本番さながらの“真剣勝負”だった。投げる瞬間に声を張り上げながら、最速151キロを計測。イニング間を想定し、途中に約5分間のインターバルも設定された。益子は「やばかったです。インステップしてきて、テークバックが低くて前なんで、余計に速く感じます。さすが、サイ・ヤング賞投手だなと感じた」と目を丸くさせた。

打撃ケージ裏から今永、宮国、小園ら10人以上が熱視線を送る中、新球のスプリットチェンジも試投し、益子から空振り三振も奪った。ボールを受けた育成捕手の上甲は「1回浮くんですけど、そこからガンって落ちてくる感じ」と説明し「打者の反応を見ても、いつもしないような空振りをしてたので、違うなと感じた」と話した。順調なら16日のイースタン・リーグの西武戦(横須賀)で実戦デビューする。【久保賢吾】