ロッテの藤原恭大外野手(22)が3安打1得点1盗塁の活躍で、打率もジャスト4割に上げた。

前日11日に3割6分7厘でリーグトップに立ったが、第1打席で先発隅田から中前打を放つなど2位オリックス茶野(3割4分2厘)との差を広げた。「まずはヒット1本と四球1個を目標にやっています」。開幕当初は9番だったが、8日の楽天戦から1番を任され全試合出場中だ。

走塁でも先制点を奪取した。初回先頭安打を皮切りに、無死一、二塁から中村奨の左中間寄りの中飛で三塁にタッチアップ。次打者山口の浅い中飛もちゅうちょなくスタートを切ってホームを踏み「ギャンブルにならないように。100%に行ける感覚はありました」と勝利へ勢いをつけた。

今季は明確な目標となる“師匠”が誕生。「日本で1番の左打者だと思っているので」と、沖縄での自主トレに志願して参加させてもらったレッドソックス吉田だ。打撃フォーム、トレーニング方法などの重要性を学んだ。ノーステップや足を高く上げない打法も「前に突っ込まなくなりましたし、調子が悪い時に無駄な力を入れないように」と本格的に導入する。

WBCやメジャーでの活躍にも「僕からしたら希望」と刺激を受けている。まだ10試合だが、35打数14安打1本塁打5打点6得点に手応えをつかみつつある。「良い報告が出来るようにと常に考えながら、そう思ってやっています。引き続き1打席1打席」。リーグ制覇に向けた好スタートを切った。【鎌田直秀】