山形県庁の教育局スポーツ保健課は19日、侍ジャパンの一員として3月の第5回WBCで世界一に貢献した阪神中野拓夢内野手(26)に「山形県スポーツ栄光賞」を授与したことを発表した。同賞は競技スポーツで優秀な成績を残し、同県のスポーツ振興に貢献した選手などをたたえるもので、山形・天童市出身の中野が受賞することが決定した。授賞式の日程は未定。

中野は球団を通じ「このような賞に選んでいただき光栄に思います。山形で野球を始めた子どもの頃から憧れていた侍ジャパンのユニホームを着て、WBCで世界と戦う中で、本当にいろいろな経験をさせてもらいました。この経験を次につなげて、これからもっとプロ野球の世界で活躍し、山形のみなさんに明るいニュースを届けることができるように頑張っていきます」とコメントした。

山形県の吉村美栄子知事(71)は「天童市出身で阪神タイガース中野拓夢選手の第5回WBCでの活躍は、多くの県民の皆さんに勇気と感動を届け、子どもたちに夢と希望をもたらしてくれました。この活躍をたたえ、このたび、中野選手に対し「山形県スポーツ栄光賞」を授与することといたしました。中野選手の今後ますますのご活躍を期待しております」とコメントを寄せた。

中野は前日18日の広島戦(甲子園)で、1点を追う9回2死満塁から左越えの逆転サヨナラ2点タイムリーを放ったばかりだった。

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