早大は打線がつながり、14安打で11点を奪って立大に2連勝とし、勝ち点を挙げた。開幕から負けなしの4連勝で、勝ち点を2に伸ばした。小宮山悟監督(57)は「オフェンシブに行くと試合前から伝えていた。序盤は思うような形で進まなかったが、打線がいい形でつながって終盤に打ってくれた」と話した。

接戦を強力打線が突き放した。2-3で迎えた6回、先頭で吉納翼外野手(3年=東邦)が左前打。1死二塁となり、小沢周平内野手(2年=高崎健康福祉大高崎)が126キロ変化球をとらえて右翼スタンドへ運んだ。リーグ初本塁打が勝ち越しの2ランとなった。高校通算52本塁打を誇るが、大学では練習試合も合わせて初本塁打。小沢は「打った瞬間は(スタンドに)行ったと思ったけど、そんなに飛んでいなかった。もっとパワーをつけます」と控えめに喜んだ。

継投も、アグレッシブな采配が光った。初先発を任された飯塚脩人投手(4年=習志野)は初回に3安打を許したが1失点でしのぎ、1回27球で降板。その後は5人の継投で立大打線を抑えた。投手は1度も打席に立たず、すべて代打を送った。プロ併用日で9回で終わる試合の先攻だったため、積極的に攻撃を仕かける作戦。小宮山監督は「予定通りの継投で、確信を持って送り出した。投手の打席を代打で使って継投すると(試合前に)伝えていた。ばくちに勝ちましたね」と笑みを浮かべた。