巨人高橋優貴投手(26)が、25日からの阪神3連戦(甲子園)で先発し、1年ぶりの復活白星を目指す。昨年9月に左肘のクリーニング手術を受け、半年以上ものリハビリを経て復帰登板。約9カ月ぶりの1軍戦に「野球選手は1軍で投げて勝ってこそ。それが全ての人への恩返しだと思うので、そこ目指してやっている」と、同4月20日広島戦以来の勝利を見据えた。

ケガをして改めて気付いたことがある。リハビリや治療で自らの身体と向き合う中で、いかに意識が足りなかったかを痛感した。「自分の体をおろそかにしていたと身に染みて感じました。やってるつもりでしたけど、プロ野球選手としては失格だった」と猛省。見つめ直し、強くなって戻ってきたことを証明する。

猛虎打線とは抜群の相性を誇る。11勝を挙げてチームの勝ち頭になった21年は、対阪神5試合で4勝無敗、防御率1・45。特に甲子園では3勝挙げ、防御率0・72と無類の強さを発揮した。声出し応援が解禁された敵地で「ファンの方がいてのプロ野球。そういう人たちにいいプレーを見せられるように」と完全復活を印象づける。【小早川宗一郎】