阪神青柳が6回3失点の粘投も、自身3連敗を喫した。前回登板から中10日を空けて臨んだが、初回につまずいた。先頭から3連打を浴び、1死満塁から細川に右前への適時打を浴び2失点。さらに溝脇の併殺崩れの間に1点を献上。しかし2回以降は立ち直り、追加点を許さず。「ボール自体はだいぶよくなったと思いますけど、結果、3点取られて負けているので」と悔やんだ。

開幕白星から4試合勝ち星が遠のいたが、3試合ぶりのクオリティースタート(6回以上、自責3以内)で試合をつくった。ただ、右腕は「求められているのはそこじゃないので、チーム自体が負けてしまったのは自分の責任です」と自らを戒めた。岡田監督は「(初回は)どうなるかと思ったけどなあ。勝ってないからああなるんやろうなあ」。初回で球数35球を要し、6回で100球を超えただけに「初回もったいないとなるわけやんか」と嘆いた。

◆阪神安藤コーチ(青柳の投球に)「初回は点を取られたけど、2回以降は青柳の投球が徐々にできていたと思う。ああいう粘りの投球ができればいいんじゃないかなと思うし、だいぶいい傾向になっているとは思います」

■及川、5戦連続自責0

及川が1回を無安打2三振無失点で抑えた。2点ビハインドの9回にマウンドへ。中日村松を149キロの直球で空振り三振を奪う。木下には、同期入団の小野寺の好プレーに助けられて右飛。最後は高橋周をスライダーで見逃し三振にしとめ、安定感が光った。5試合連続で自責点0で防御率は0・00。「三振を取れる、感覚通りのいい球が直球も変化球もいっている」と手応え十分だった。

■西勇輝「全神経集中」3日先発

西勇が3日の中日戦(甲子園)に先発する。開幕からカード頭の登板が続いていたが、雨天中止などの影響で先発ローテーションがずれ、今回はカード2戦目で先発する。「この1試合を後で経験してよかったと思い返せるゲームになればいいかなと思います。1球目をしっかり奥行き出したり、全神経を集中して、いいマインドで投げられたら」と2勝目へ意気込んだ。

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