大経大が4点差を逆転し、2勝1敗で勝ち点を4に伸ばした。これで単独首位に立ち、優勝を懸けて最終節の大商大戦に臨む。

大経大はドラフト候補のエース・林翔大投手(3年=乙訓)が初回、3連打とスクイズで2点を失った。5回には龍谷大・西尾将毅外野手(4年=神戸国際大付)に右翼への二塁打を許すと、9番・袖森太陽内野手(4年=龍谷大平安)に右翼スタンドへ2点本塁打を浴び、4失点でマウンドを降りた。

直後の6回、先頭の藤本成翔外野手(3年=高田商)が右翼線への痛烈な二塁打を放つと、1死後、四球と4番下山滉太内野手(3年=桜宮)の右前適時打で1点を返した。1死一、三塁で5番柴崎聖人外野手(3年=岐阜第一)が龍谷大・豊田大航投手(2年=沖縄尚学)の4球目を完璧にとらえ、右翼スタンドへ3点本塁打。

4ー4で迎えた7回無死一、三塁の好機では途中出場の武山元輝内野手(3年=三本松)が右前適時打を放ち、勝ち越しに成功。この回打者10人の猛攻で計6点を奪い、そのまま逃げ切った。

今季2本目の本塁打を放った柴崎は「チャンスをチーム全体でつくっていたので、大事な1本を出そうという意識で打席に入った。感触はよかった」と振り返った。

大経大は15日からの最終節、大商大戦で勝ち点を挙げれば優勝が決まる。最終節を大商大との優勝決定戦にすることは、今年から指揮を執る高代延博監督(68)がリーグ戦前から選手に示していた目標だった。この日諸事情で監督不在だったが、しっかりと目標を達成した大経大ナイン。柴崎は「優勝するまでがチームの目標。ここで勢いを落とさずに優勝したい」と意気込んだ。