ソフトバンク近藤健介が古巣攻略で復調の気配を見せた。4号2ランを含む2安打3打点でカード勝ち越しに貢献した。

大きなフォロースルーで、鮮やかなアーチを描いた。1点リードの5回2死一塁。カウント3-1から日本ハム斎藤綱の真ん中低めの143キロ直球を仕留めた。打球は右翼テラス席へ一直線。「しっかりイメージを持ちながら打席に入った。いい形で自分のスイングができました」と自画自賛の一振りだ。1-1の3回1死三塁では「つないでくれたので、ここは最低限」と決勝の中犠飛。わずか2球で追い込まれたが、粘って6球目のチェンジアップに食らいついた。

得点圏打率リーグトップの4割7厘をマークするも、打率2割5分5厘と打撃職人にすれば物足りない数字。打撃回復へ-。7日のロッテ戦は雨天中止となり、ZOZOマリン室内練習場で居残り練習。約2時間、黙々とバットを振り込んだ。「打撃の感覚は良くなってきている。どんどん乗っていけたらなと」。今カード最終戦で5戦ぶりのマルチ安打。12日からは敵地でオリックスと3連戦。首位たたきへ近藤の完全復活は欠かせない。