“村神様”が完全に目覚めた。

ヤクルト村上宗隆内野手(23)が全打点を挙げる今季初の1試合2発で、チームの連敗を2でストップ。打点は「22」に伸ばしリーグトップに立った。

1点差と迫られた直後の8回無死一塁だった。中日福の140キロ直球を右翼席上段へ6号2ラン。打った瞬間「確信歩き」どころか歩みを止め「確信どや顔」で、夜空の打球を見つめた。初回2死二塁の左中間席への5号2ランを含め「疲れはあるが自分の感覚、自信、『これで行けるぞ』というのが増えてきている」と復調の要因を語った。

打率1割5分2厘と不調を極めた4月を終え、5月に入り3割6分1厘、4本塁打と本来の姿が戻ってきた。高津監督が「配球も多少読みつつ、相手投手のデータも頭に入れ、整理して打席に立てている」と分析。村上も「もちろん相手も僕を研究してどう抑えようかと来ているわけで、僕もいろいろアプローチし、考えながらやっていきたい」と話した。

1試合2発は昨季、王貞治(巨人)の日本選手最多記録(当時)に並ぶ55本塁打を巨人大勢から放った昨年9月13日以来。今季初の猛打賞も記録し、母の日でもある次戦には「明日はそういう日。常にそうですが感謝をして」打席に立つ。【三須一紀】

▽ヤクルト・ピーターズ(6回無四球無失点で来日初勝利)「内山のリードがすごく良く6回まで投げられた。(来日した父と)いいところに、おすし食べに行きます」

▽ヤクルト内山(スタメンマスク8試合目で今季初勝利)「すごく苦しんだ。(今季は野手も並行し)難しいところもあったが、まずはキャッチャーで勝つことができて良かった」

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