オリックスの平野佳寿投手(39)が、プロ野球史上初の日米通算200ホールド&200セーブに到達した。3-3の9回に登板。1死から周東に四球を与え、続く甲斐の犠打で2死二塁としたが、最後は中村晃を149キロ直球で左飛に仕留めた。今季2ホールド目。「1点も与えちゃいけないところだった。ゼロに抑えたので、それ自体は良かった」とうなずいた。

プロ18年目を迎えた今季は開幕前の時点で日米通算で198ホールド、221セーブ。主にストッパーを任される立場だが、豊富な経験を買われてホールド機会での登板もある。「(残り)2ホールドだったんで、なんとか早くやりたいという思いはありました。出会ったみなさんに感謝したい」。ここまで登板12試合で7セーブ、2ホールド、防御率1・64。安定感のある投球が続く。

同世代の投手が次々とユニホーム脱ぐ中、マウンドに立ち続ける。4月28日ロッテ戦では日米通算800試合登板も達成。リリーフという厳しい稼業を続ける要因を問われると、「失敗をして次の日って実際に難しい。それをグッと堪えて次の準備をしてマウンドに上がれている。打たれても、ちょっとだけ前を向けた」と振り返った。

ちょうど母の日だった。丈夫な体に産み、育ててくれた両親への感謝をこの日も口にした。「書いといてください。お母さんありがとうって」。今年もプレゼントと感謝のメッセージを贈ったという。名球会入会条件の250セーブまで、あと22セーブ。今季中の達成も視野に入る。「本当に優勝争いしていないとできない数字」。3連覇へ。首位を走るチームには心強い男がいる。【桝井聡】

▼平野佳が今季2ホールド目を挙げ、通算152ホールド。MLBでの48ホールドと合わせ、日米通算200ホールドとなった。NPBで通算200ホールドは過去3人いるが、日米通算200ホールドは初めて。また、平野佳は日米通算で228セーブ(日220S、米8S)。200S+200Hの達成者は過去におらず、日米通算ながら平野佳が初めて両項目で「200」に到達した。

▼オリックス平野佳が日米通算で初の200セーブ&200ホールドを達成したが、NPBの現役で100セーブ(S)と100ホールド(H)を超えているのはロッテ益田(194S、157H)、西武増田(180S、101H)、ソフトバンク森(127S、105H)。森は今季から先発に転向したが、平野佳に続く選手は出てくるか。