楽天早川隆久投手(24)が、次世代エースとしての片りんを見せ始めた。

ソフトバンク戦に先発し、7回7安打無失点で今季2勝目を挙げた。プロ入り後最多の124球を投げての快投。岩手・盛岡市の新球場「きたぎんボールパーク」での初プロ野球開催で、地元球団としての勝利を呼び込んだ。これで規定投球回に乗り、防御率1・41とリーグトップに躍り出た。「(シーズンが)終わってみてだと思う。自分の役割を果たしていければ、成績もついてくると思うので、そこを目指してやっていければ」と表情を引き締めた。

20年ドラフト1位で楽天に入団して3年目。確かな成長を実感している。初めて投げるマウンドに序盤は制球に苦しんだ。1、2回とピンチを招きながらなんとか踏ん張った。試合中にステップの位置を内側に変更。3回以降はテンポ良く打ち取った。「徐々に修正できていった。そういったところで成長はできているのかなと思う」と満足げだった。

昨オフに左肘のクリーニング術を受けた。「まだリハビリで投げているという感覚。投げているときはそこまで意識せずに投げていますけど、リハビリというイメージで肘のケアはしています」。好投が続いているが、理想はまだまだ先。結果でチームを引っ張るために、最高の投球を追い求めていく。【湯本勝大】

▽楽天石井監督(早川について)「(捕手の)銀仁朗のおかげというところもあるし、早川の精度がすごく良くなったなと思います。全体的にボールの質が良くなったかな。特にスライダーが左打者に対しても安定するボールになったかな」

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