DeNAトレバー・バウアー投手(32)が2回8安打7失点で2敗目を喫した。広島西川に右越え2ランを食らうなど初回だけで5連打、4失点。2回も流れを止められず、アウト6つに69球を要した。2回降板は今季チームの先発陣で最短KOとなった。チームは前週から6連敗。3位広島に0・5ゲーム差に迫られた。

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まさかのチーム最短KOになった。バウアーは1回1死から5連打された。野間、秋山、マクブルームに3連続二塁打。1死二塁で西川に153キロを右翼席へ運ばれた。初回だけで36球、4失点。「フェアゾーンに飛んだ打球がことごとくヒットになった。ゴロも間を抜ける。それが続くと、いい結果を出すのは難しい」と、うなった。

157キロを2度計測するなど直球は走った。感触は今年一番よかったという。だが追い込んでも打たれ、ボール球も、バウンドするようなカーブも安打にされた。「2ストライクからの打率は1割8分だとか低い数字になると思うけど、7割近くになっている。何の球種が来るか分かっていたとしても、7割はなかなか打てない」。

9日の巨人戦後は球種選択、精度、ゲームプランと具体的な反省点を挙げた。今回は高低、内外、球種にかかわらず捉えられた感覚。「リアリー、リアリー…」と“本当に”と8度繰り返してから「アンラッキー」“不運だった”と表現した。「7割打たれる状況、これは長くは続かないと思うし、2ストライクからどのコース、球種に投げても今はヒットになっている。投球スタイルをどう変えるか、すぐに対策するのは難しい」とも言った。

だがベルト付近の球も多かった。三浦監督は「ボールが高かった。それに尽きるかな」と話し、2軍再調整の選択肢について聞かれ「コーチ、アナリスト、いろんな角度からよくなるように考えたい」と話すにとどめた。バウアーは2連敗、チームとしては6連敗となった。【鎌田良美】

▼DeNAバウアーが7失点で降板。前回登板の9日巨人戦も7失点(自責点6)だった。バウアーは12~21年にプレーした大リーグで7失点以上が通算10度あるが(最多は9失点)、2試合連続7失点以上はなかった。

■山本2年ぶり弾も

DeNAは5点を追い上げたが、1歩及ばなかった。3回1死ではソトが広島床田から左越えの2号ソロで「点差があってストライクゾーンで勝負してくると思っていた。積極的にいこうと決めていました」。7回には「8番捕手」でフル出場した山本が今季1号、通算でも2年ぶり3本目のアーチ。「何としても出塁するんだと強い気持ちを持って打席へ向かいました」と、バックスクリーンへ届かせた。