巨人が“新戦力”の活躍で今季初の5連勝。4月5日以来、46日ぶりの貯金生活に突入した。

育成ルーキーが躍動した。育成ドラフト1位の松井颯投手(22)がプロ初登板初先発マウンドで5回2安打無失点、5奪三振の好投でプロ初勝利。育成入団1年目での初登板初勝利は、18年大竹(ソフトバンク)以来2人目で、球団史上初となった。

序盤から150キロを上回る直球と“魔球シンカー”を駆使して中日打線を寄せ付けず。3回までパーフェクト投球を披露した。

5回には1死一、二塁のピンチを招くも村松を122キロシンカーで空振り三振、代打アルモンテを内角高めへの145キロ直球で空振り三振。無失点に切り抜けて力強くほえた。松井は「緊張しましたが、自分の持てる力は出しきれたかと思います。たくさんのファンの皆さまの声援が力になり、5回まで投げきることができました」と感謝した。

打線も松井を援護した。2回1死一塁、侍ジャパンメンバーでもある中日高橋宏からウォーカーが左翼バルコニー席への特大2ランを放って幸先よく先制に成功した。4回には丸の適時打、7回2死一塁からは岡本和がバックスクリーン右への7号2ランを放ってリードを広げた。

6回には後を受けた大江が四球で走者を出し、3番手三上が細川に2ランを被弾。1点差に迫られるも、7回を復帰後3戦目の登板となった中川、8回をトレードで加入後2戦目の登板となった鈴木康が抑えた。9回は守護神大勢が締めくくり、昨年4月17日から同23日の6連勝以来、1年1カ月ぶりの5連勝となった。

◆松井颯(まつい・はやて)2000年(平12)9月14日、東京都生まれ。花咲徳栄時代はエース野村佑希(現日本ハム)と同学年。背番号15で18年夏の甲子園2回戦の横浜戦に救援登板した。首都大学リーグ2部の明星大を経て、22年育成ドラフト1位で巨人入団。イースタン・リーグでは7試合2勝1敗、31回1/3を投げ防御率2・01。今月15日に支配下選手登録された。178センチ、83キロ。右投げ右打ち。

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