リフレッシュ休暇明けの楽天田中将大投手(34)が、オリックスのクリーンアップにとどめをさされ、KOされた。すでに4点を失っていた5回。先頭の3番中川圭に左前打を許し、4番森には右前打。しかも中川圭に三塁へ進まれ、送球間に森も二塁へ進まれた。5番頓宮には左前適時打。痛烈なトリプルパンチを食らった瞬間、石井監督が出てきて球審に交代を告げた。5回は5球を投げて1死も奪えず。4回0/3での降板は今季最短。救援した安楽も、田中将が残した走者を全員かえし、7失点は今季ワーストタイとなった(自責は6)。

前回登板翌日の13日に抹消され、中10日での先発マウンドだった。長いシーズンを見据えて、開幕投手を務めた日米通算192勝右腕への休養は首脳陣があらかじめ設定していた。田中将も「もとから決まっていたことなんで」と与えられた時間で心身を整え、ここまでの投球内容も整理。満を持して臨んだが、味方のミスもカバーしきれず、ズルズルと失点を重ねてしまった。相手先発の山下との投げ合いへの楽しみは「ないですね。自分のことで精いっぱいです」と話していたが、対照的な内容で終わってしまった。【木下大輔】