ソフトバンク和田毅投手(42)が、プロ野球史上93人目となるNPB通算2000投球回を達成した。2回を投げ終え、節目の投球イニングに到達。ホークスでは1972年(昭47)の南海・三浦清弘以来4人目で、左腕では初めて。今季は球団最年長勝利を達成した松坂世代のベテランに、また1つ勲章が加わった。

1回、2番ハンソンに先制ソロを浴びたが崩れなかった。2回までに3三振。記念ボードを掲げ、敵地ながら盛大な拍手に包まれた。

和田は02年ドラフト自由枠で早大からダイエーに入団した。プロ初登板初先発は03年4月1日の近鉄戦(大阪ドーム)で、最初のアウトはタフィー・ローズから空振り三振。メジャー経験も果たし、20年後に球団左腕初の偉業が待っていた。

投手陣の模範だった。藤本博史監督(59)は「(調子が)悪い時でもゲームを作れる。他のピッチャーも見ていて何か感じるものはあるんじゃないかな」と語っていた。昨オフはチームの後輩にあたる板東、藤井が自主トレの弟子入りを志願。先発転向を目指した両右腕は「何年も現役で続けてこられている。絶対に何かがある」と目を輝かせて長崎に向かっていた。いまだ1軍の先頭に立って投げ続ける42歳。それでも2000投球回は「通過点」と言うから頼もしい。

▼通算2000投球回=和田(ソフトバンク) 24日の日本ハム10回戦(エスコンフィールド)の2回、上川畑を三振に仕留めて達成。プロ野球93人目。初投球回は03年4月1日の近鉄2回戦(大阪ドーム)。42歳3カ月での達成は、16年黒田(広島)の41歳6カ月を上回る史上最年長。

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