中日柳裕也投手(29)が、8試合目の登板で今季初勝利を手にした。5点先制の援護をもらった5回まで無失点も、6回に1点を失い、2死一塁の場面で降板。交代の場面では、マウンドから後ずさるシーンもあったが、リリーフのフォローで、待望の初白星を手にした。

「物足りなかったけど、チームが勝てて良かった。もっと長いイニングを任せてもらえるように、成績を出していきたい」。

試合前までの22四球はリーグワーストだった。この日はプレート位置を一塁側から真ん中へ修正。2回に与えたコルニエルへの1四球だけに抑え、白星につなげた。

立浪監督も「(柳は)球が浮き出していた。今日は交代が早かったが、次から踏ん張って長い回を投げてくれると思う。1つ勝ったらだいぶ変わる。きょうはそれが一番良かった」と、笑顔で振り返った。チームは5カードぶりのカード勝ち越し。大野雄が故障離脱していることもあり、先発投手陣のけん引を選手会長右腕の初白星にもろ手を挙げて喜んだ。

▽中日立浪監督(5カードぶりの勝ち越し)「連勝しないと。苦しい状況だけど、1戦1戦必死になって、ミスもあるが次に生かせるようにしたい」

▽中日ビシエド(7回に来日8年目で1番遅い出場18試合目での1号3ラン)「良いスイングができた。やっとですが今年の1本目を打てて、うれしい。もっと状態を上げて、どんどん打っていきたい」