広島の切り込み隊長が、今季4度目の同一カード3連勝にチームを導いた。1番菊池涼介内野手は1回、打席に入る前に風向きを確認。ヤクルト小川の外角球を拾ってバットに乗せた白球は、その風に乗った。「そんなに手応えはなかったんですけど、本当に風があったから」。21年6月13日オリックス戦以来、2年ぶりの先頭打者弾が左中間席最前列に吸い込まれた。連勝中の勢いを加速させ、先発アンダーソンを援護した。

1-0の5回1死一塁では、フルカウントから中前打。スタートを切っていた一塁走者を三塁まで進め、上本の三塁打で本塁に生還した。昨季まで2番として求められたつなぎの打撃から、主に1番を任される今季は出塁と得点を意識。「新しい自分の発見もある。日々勉強しながら、考えながら、野球をやっているので楽しい」。4年連続負け越し中と鬼門の交流戦でも、打線をけん引していく。

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