中日が、31日にも自力優勝が消滅する可能性が出てきた。

先発福谷浩司投手(32)が4回途中6失点KOされ、4回1死二塁からバトンを受けた橋本侑樹投手(25)がさらに炎上。1イニングで3者連続与死球という不名誉なプロ野球タイ記録までつけ、1死も取れず2失点降板した。3番手山本も5失点と、今季最多13失点の完敗となった。

この日は、ベテラン大島を下げ、2年目ブライト健太外野手(24)をスタメン初起用、同期鵜飼航丞外野手(24)も指名打者で起用する交流戦用の打線で臨んだ。ブライトが初打点を含む初の猛打賞、鵜飼が自身の24歳の誕生日を祝う1号ソロを放ったが、大量失点の前に2人の輝きも消された。立浪和義監督は「(ブライトは)結果は出してくれたし、いいところもあった。鵜飼も本塁打を打ったり。全て悪いところだけじゃない。いいところは自信にして欲しい」と、若竜に期待を寄せた。

この日、首位阪神が西武を下したことで、31日にも自力優勝が消える可能性が浮上。指揮官は「これだけ負けていたら当然」ときっぱり。「負けたことに悔しさを持たないと、このチームは変わっていかない。そこだけは大事にしたい」と先を見つめた。