日本プロ野球選手会は31日、日本野球機構(NPB)と事務折衝を行い、育成選手制度の運用見直しを、あらためて要望した。

森忠仁事務局長は「育成制度として、使われ方がちょっと変わってきちゃってるんじゃないかっていう話がある。育成規約みたいなところを、ちょっと考えたいという話はしました。はっきりは検証できないですけど、FAのプロテクト外しみたいなものにも使われるんじゃないかっていう話もしました。そこは定かではないんですけど、そういう懸念もあるんでっていう話もしました。これは(以前からの)継続的な話になります」と説明した。

選手会としては、現状の育成選手制度のルールに反したケースはないが、目的とは逸脱した実情に即して規約の変更や新たな制度も視野に協議を続けたい考えだ。森事務局長は「規約をちょっと変えていきたいっていうのはあります。本来のように育成は使ってほしいというのがあるので。それ以外が、今だったら育成でしか選手として続けられない。ケガや力的にも、そういう点があるかもしれないですけど、そういう選手はなんとか現役で続けたいというのが、選手自体にはあるので。自由契約にするしかなくなるみたいなことは球団は言いますけど、それがいいのかどうかっていうのもあるので慎重に考えながら、育成という枠だけではなく(見直したい)。見るからに、ちょっと育成っていうネーミングと合ってないっていう問題点です」と語った。