阪神前川右京外野手(20)が、先輩の言葉を胸にプロ初安打を目指す。2日、甲子園での室内練習を終え取材に対応。1軍昇格後6打数無安打、5月31日西武戦では3三振に倒れた現状を「結果を求めすぎて、気持ちが前に向きすぎてしまった。気持ちを落ち着かせていければ」と分析した。

「3打席連続三振なんて、野球やってきて、したことがなかった」という。落ち込む姿を見て、近本から「今、結果が出ないのは、当たり前って言ったらおかしいけど、みんなが通る。この2、3年後、この経験を生かせられるように今の期間を大事にしていけ」と声をかけられた。「そう言ってもらえたので、今はできることを全力でやっていきたいです」と前を向き、「全く打てていないので、開き直ると言ったらおかしいですけど、もう1回、気持ちを切り替えて取り組んでいきたい」と、3日からのロッテ3連戦を見据えた。

甲子園のナイターゲームは初めてだ。プロ1年目のオープン戦では、デーゲームの聖地でプレー。高校通算37本塁打で、智弁学園(奈良)時代にも甲子園を沸かせた左のスラッガーは「照明にかぶってしまったら、やっぱり外野の守備で取れないと思う。そういうのは経験していきたい」と注意点を語った。【中野椋】