阪神大竹が苦手のロッテ相手に躍動した。6回1/3を8安打2失点。ロッテはホークス時代8試合、1勝後4連敗中で防御率4・33だったが、虎の左腕は別人のように相手打線を翻弄(ほんろう)した。「何度も対戦がある中で、自分の投球スタイルを知られている中でもチェンジアップをうまく使うことができました」。坂本のリードに導かれ、23年型の投球スタイルがさえ渡った。防御率は驚異の0・71。規定投球回をクリアし、ただひとりの0点台でセ界トップに躍り出た。

ただし、3点リードの7回1死一塁で、現役ドラフト対決となった代打大下に今季8戦目で初の1発となる2ランを浴び、マウンドを降りたことに満足はない。「自分が投げた試合でチームが勝っているのはすごくうれしい。そういう意味でも、あそこの2点がなければ…」。それでもサヨナラ勝ちで今季先発した8試合すべてチームは勝利している福男ぶりは健在。次回10日の日本ハム戦に無傷の7連勝をかける。

▼阪神は土曜日の試合で今季8戦全勝。また中止の次の試合は4戦全敗だったが初めて勝った。

▼甲子園での交流戦は22年6月5日の日本ハム戦から6連勝となった。

▼阪神は3点リードを追いつかれたが、辛くも振り切った。仮に敗れていれば、今季最大得点差の逆転負けとなるところだった。