巨人坂本勇人内野手(34)が13年ぶりのサヨナラアーチで「ブラックフライデー」を打ち破った。

2点を追う9回無死二、三塁。楽天酒居の3球目、甘く入ったフォークを見逃さず、左中間へ大きな1発を放った。ウオーターシャワーで手荒い祝福を受け「サヨナラホームランは久しぶりでしたし、やっぱり、いいですね」と実感。10年9月21日横浜(現DeNA)戦以来4651日ぶり、6本目のサヨナラ弾で今季初の6連勝をもたらした。

前日西武戦に続く2夜連続6度目のサヨナラ勝利。15日の試合前練習では、原監督から身ぶり手ぶり直接助言を受け、その試合にノーステップ打法で9号ソロを打っていた。「なかなか思うようなバッティングができない中、原監督からアドバイスいただいたり、いろいろ工夫しながら、まだまだ若いつもりでやっています」。2年ぶりの2桁本塁打は岡本和に続く2番乗り。先週まで1勝9敗で5連敗中だった金曜日の勝利で、チームは17日にも9年ぶり交流戦優勝の可能性が出てきた。

▼坂本が逆転サヨナラ本塁打。坂本のサヨナラ安打は19年6月1日中日戦以来11本目、サヨナラ本塁打は10年9月21日横浜戦以来6本目。巨人でサヨナラ安打11本は川上に並ぶ5位、サヨナラ本塁打は二岡に並ぶ5位に進出し、安打と本塁打の両方で球団5傑入りとなった。

▽巨人原監督(連夜のサヨナラ勝ちで17日にも9年ぶりの交流戦優勝の可能性に)「いや(笑い)。そのへんはメディアの方が好きに。僕らは明日もベストを尽くすということだけです」

▽巨人中田翔(4回無死、楽天辛島から9号ソロ)「打ったのはスライダーです。高く上がったのでどうかなと思いましたけど、届いてくれて良かったです」

▽巨人横川(先発して6回0/3、3失点で4勝目を逃す)「状態も良く飛ばしていきました。7回もマウンドにあげて頂いたのに投げ切れず悔しいです」

◆交流戦優勝の行方 

巨人○、DeNA●の結果、巨人は17日にも12、14年に次いで3度目の交流戦優勝が決まる。

17日優勝の条件は巨人○の場合はDeNAが△か●、巨人△の場合はDeNAが●。巨人●の時は18日以降に持ち越し。

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