ロッテ石川慎吾外野手(30)が、巨人からのトレード移籍後初打席で初安打を放った。

6-6と同点になった直後の8回2死。代打を告げる場内アナウンスが流れると、慣れしたんだ東京ドームが「シンゴ」コールの大歓声に包まれた。カウント1ボールから西武森脇のナックルカーブを振り抜くと、打球は中前に弾んだ。一塁に笑顔で到達。右翼席のファンに向けても力強く拍手で応えた。

「移籍後初ヒットを打ったことよりも、打席に入る時の大歓声が鳥肌もので、めちゃくちゃうれしかったです。ロッテファンの偉大さ、寛大さがありがたかったです」

3日に移籍が決まり、4日から合流したばかりだ。夏のスペシャルイベント「BLACK SUMMUR WEEK supported by クーリッシュ」で使用する黒の特別ユニホームも自身の背番号「50」が間に合わず、大隣2軍投手コーチの「78」を着用してプレー。試合前の円陣でも3日連続で声出し役を務めるなど、チームの雰囲気も高めている。

日本ハム時代に投手コーチとして計2年間ともに戦った吉井理人監督(58)も賛辞を送った。「1発目に打ってくれて本当に良かった。良いところで出してあげたいなと思って、いつかな、いつかなと。良いところでヒットが出て良かったし、元気のある子なのですごい盛り上がりました。球場の雰囲気が変わった。これからも活躍してほしい」。チームは石川慎が合流後、3連勝だ。【鎌田直秀】

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