楽天安楽智大投手(26)が好救援で今季初勝利を挙げた。

出番は早々に訪れた。1点を勝ち越された3回、なおも1死二、三塁のピンチでマウンドに上がった。「前回やらかした中で、ああいう場面で上げてくださったのは意気に感じます。ここで無理なら今年無理だってくらい、腹をくくって上がった」。15日のロッテ戦では2点リードの8回2死満塁で登板し、押し出し、暴投、2点三塁打を許していた。

1点もやらなかった。ロッテ山口には内角を見せた後の外角変化球で空振り三振。安田を直球で中飛に打ち取ると4、5回は3者凡退に仕留めた。粘投が逆転を呼び、石井監督は「あそこで安楽が1点も与えなかったことがターニングポイント」とたたえた。

前半戦、32試合に投げた。「僕という投手は回途中にいけて、複数回いけて、どんな場面でもいけるのが取り柄。後半戦、腕がちぎれるくらい振っていきたい」。7月の巻き返しで借金は4まで減った。つかの間の球宴休みをはさみ、勝負の後半もフル回転する。

【関連記事】楽天ニュース一覧はこちら―>