北地区2位の新潟アルビレックスBCは同首位の信濃グランセローズに5-9で逆転負けし、同カード3連敗を喫した。1点リードの8回に吉田一将投手(33)が3失点で逆転を許し、9回も守護神・上村知輝投手(23)が2試合連続の3ランを浴び、試合を決められた。この敗戦で、信濃グランセローズの地区優勝が決まり、新潟は15年以来の優勝を逃した。

勝利の方程式の2人が打たれた。4-3の8回、満を持してマウンドに吉田が上がったが、中前打、死球、中前打で無死満塁とすると、信濃の6番永沢に適時中前打を許し、追い付かれた。その後、7番ジェスを見逃し三振に打ち取るも、8番山崎の併殺崩れの間に1点を失い、逆転された。さらに2死一、三塁で9番田島を遊ゴロに打ち取ったと思われたが、伊藤琉偉遊撃手(20)の二塁への送球がセーフとなり、野選で1点を加えられた。吉田は「自分の仕事が出来なかった。自分の全責任」と悔やんだ。

これ以上の失点が許されない状況で、新潟は2点ビハインドながら9回のマウンドに守護神の上村を投入。しかし2死から死球と内野安打、さらに6番永沢に3ランを浴び、力尽きた。

11日からの信濃との3連戦はすべて逆転負けを喫し、15年以来の地区優勝は逃した。しかし、12日に同地区3位の福島レッドホープスが敗れたため、新潟のプレーオフ進出は決まっている。野間口貴彦監督代行(40)は「向こう(信濃)の主戦の投手は打てている。うちの投手陣が次しっかり立て直してくれれば十分戦える。(橋上)監督も帰ってきますし、プレーオフで信濃をやっつけたい」と次を見据えていた。